消しゴムはんこ作家、岡本陽子さんインタビュー
消しゴムはんこで素敵に輝く、注目の消しゴムはんこ作家さんにインタビュー。
今回は四国を拠点に活動する消しゴムはんこクリエイター・岡本陽子さん【Flourite】にお話を伺いました。
岡本さんは1985年頃から消しゴムはんこ作りを開始したそうですが、はじめるきっかけとなった事とは何ですか?
小学校の教師をしていたのですが、先輩教師から学習に使う小さなはんこを作ってほしいと依頼されました。その頃は、両面色違いの年賀用ゴム板か、木板しかなかったので、細かい図案はとても彫りにくかったのです。そこで、消しゴムならどうかなと彫ってみたのが始まりでした。とても喜んでもらえて、そのうれしさが今につながっていると思います。
屋号を”Flourite”と付けた理由を教えてください。
教師を退職して、これからは自分の「好き」を大切にして行動したいと考えていました。好きな色の緑や紫、それが混ざり合ったような感じの色と、好きなものである石や鉱物、花などを両方兼ね備えた”Fluorite(蛍石)”が由来です。蛍石は緑や紫ただ一色ではなく変化にとんでいるところ、その色合いがとても好きです。”Flourite”の綴りは他の作家の方の屋号とかぶらないように、「o」と「u」を入れ替えてあります。
消しゴムはんこはどのような作品・作風・モチーフのものが多いですか?
和のモチーフが多いと思います。季節感を大切にしたいと思っています。それと少しとがった感じが好きでどうしてもでてしまいます。丸い柔らかい感じは少し苦手です。
消しゴムはんこづくりで一番こだわっている部分はどこですか?
こだわりということになるのかわかりませんが、最近は少人数の教室での講師活動に力をそそいでいるので、はんこを彫る楽しさだけでなく、彫ったはんこを使ってもらうということを前提として図案を考えています。小さなはんこが作品となり、生活にちょっぴり変化をもたらしてくれることを考えるとわくわくしてきます。
消しゴムはんこを彫るときに使う刃物は何ですか?
NTカッター、OLFAデザインカッター、大カッター、道刃物工業の1.5mm三角刀、すみ平、三木章刃物のパワーグリップ底丸三角刀などを使ってます。
どのようなスタンプインクを使っていますか?
バーサクラフト、バーサファイン、ステイズオン、メメント、デリカータなどを使ってます。
ここ2~3年の間で出展したイベントがありましたら教えてください。
・「WAN LOVE NYAN HEARTチャリティーフェス」 2015,2016
・「第3回 ミモカアート賞」 2016
・「ゆみこ展2017 消しゴムはんこ作家45人の作品展」 2017.7
・「Hand made market 2017.12」
・「KIDSワークショップFESTA 2018.3」
などに出展いたしました。
ここ2~3年の間で受賞したコンテストなどがありましたら教えてください。
「第十三回うちわに描こう絵画展」で優秀賞を受賞しました。2017.10
最近の活動について教えてください。
講師活動を月2回、ほかにはワークショップを不定期で開催しております。
これからどのような消しゴムはんこを作っていきたいですか?
ついつい教室の題材として考えてしまうのですが、季節感を大切に、初心者さんからベテランの方まで幅広く対応できる図案を考えていきたいです。少ない数のはんこで、押し方や色の工夫で多様に変化する作品作りをめざしています。個人としては、もっと美しく彫れるようになりたいです。可愛い図案にも挑戦したいと思います。
~岡本陽子さんプロフィール~
四国を中心に活動する消しゴムはんこクリエイター。1985年頃から消しゴムはんこ作りを開始、消しゴムはんこの制作をライフワークとしながら、講師活動を続けている。
◆ブログ
http://ameblo.jp/flourite-hanko/
◆Facebook
http://www.facebook.com/hanko.flourite
(消しゴムはんこライブラリー編集部 / 2018年4月26日配信)