前回ご紹介したセリアにて購入の「のこぎりガイド」。
※前回の記事はこちら ↓ ↓ ↓
今回は実際にのこぎりガイドを使用して、消しゴムが垂直に&きれいにカットできるのか実験してみます。刃物を扱う危険な作業となるため、万全を期して自分が普段DIYで使用している工具類も動員することにしました。
~用意したもの~
1:セリアで購入したのこぎりガイド
2:はんけしくんハードタイプ
3:セラミックナイフ(セラミック包丁)
4:カッターマット
5:当て木
6:革製作業手袋
7:クランプ(万力)
クランプと当て木は消しゴムを確実に固定するために使用しました。手袋は普段DIY作業で刃物を扱う際に使用している革製のものを使用しましたが、大手通販サイト等でカッター等でも切れないケブラー繊維製の作業用手袋が購入可能ですので、そちらを使用されるのも良いと思います。いずれにせよ素手での作業は非常に危険です。手袋の着用を強く推奨します。
~消しゴムのカットはかなりの力仕事~
では早速カットしてみましょう。
まずは消しゴムをカッターマットの上に乗せ、クランプと当て木を使って固定します。消しゴムは滑りにくいので、あまり強くクランプを締め込んで固定する必要はありません。消しゴムがずれない程度に固定できれば充分です。安定した机や作業台を使用するとよいでしょう。
次に、のこぎりガイドをはんけしくんにセットし、カットする位置を決めてからしっかりと押さえます。それから、セラミックカッターをのこぎりガイドのガイド面に沿わせ、もう一度カットする位置を確認します。セラミックナイフ(セラミック包丁)は一般的な包丁と比較にならないくらい切れ味が良いので、使用する際は十分に注意してください。
位置決めが完了したら刃を入れていきます。消しゴムとはいえ、カットする際はかなりの力が必要です。「刃全体に力をかけてゆっくりと押し込んで切る」というイメージで行うと良いと思います。垂直がずれないよう、そして怪我をしないよう細心の注意を払いながら作業してください。
カットできました。
では、断面を見てみましょう。
こうして見るときれいにカットできているように見えますね。別の角度から検証してみましょう。
いかがでしょうか?とてもきれいにカットできていますね。垂直もかなり正確に出ていますし、断面も非常になめらかです。個人的には合格点を与えても良いレベルと思います。
~のこぎりガイドは「使える」アイテム~
今回の検証で、「のこぎりガイド」は消しゴムをきれいにカットするための道具として使用できるということがわかりました。取扱が簡単でカット後の精度も申し分なく、手軽に使用するには充分に性能を発揮してくれるとても便利なアイテムだと思います。とはいえ、実際に使用してみると本体が軽量・コンパクトであるがゆえに安定性がいまひとつという弱点があり、より高い精度を求めてカットする際には前述の安定感不足が不安要素になるということも判明しました。この検証結果を基に、より簡単に精度を高めてカットする方法はないか?ということを掘り下げて研究していきたいと思います。
また、消しゴムをカットしていて感じたのは「かなりの力と集中力を要する」ということでした。そして、切る感覚は「一刀両断」という言葉がピッタリですね。全神経を刃先に集中して力を込めて刃を押し込む一連の動作は、「一刀両断」そのものだと感じた次第です。
次回は番外編!本来の用途であるのこぎりガイドとして使用し、『あるもの』を作ってみたいと思います。お楽しみに!!
(ライター:今福大文/2017年9月18日配信)