イレイサースタンプに関する気になるキーワードを紹介する「keshidas ~消しゴムはんこの基礎用語~」をお届けします。
消しゴムはんこと消しゴム版画の違いとは?
世界各地で愛好家が増えている「消しゴムはんこ」。ところで姉妹のような存在でもある「消しゴム版画」とはどのような違いがあるのでしょうか。
どちらも使用する道具や彫り方もそれほど違いはありません。なんとなく「消しゴムはんこ」は小さいもの、「消しゴム版画」は大きなものというイメージがありますよね。
消しゴムはんこ作家や講師が多く加盟する世界最大の協会「JESCA日本イレイサースタンプ協会」の定義のよると、「消しゴムはんこは『判』または『印』を手に持って『押す(捺す)』もの」とし「消しゴム版画は『版』の上に紙を置いて『刷る(摺る)』もの」としているそうです。また、姉妹協会である「日本消しゴム版画協会」でも同一の定義を採用しているそうです。
両協会によると、時代と共に定義は少しずつ変化しているようで、現在は「消しゴムはんこ」と「消しゴムスタンプ」「消しゴム印」はほぼ同義で「スタンプ」として楽しむものと考えられ、国際的には「Eraser Stamp」と呼ばれています。一方、「消しゴム版画」は凸版画の技法を用いるもので国際的には「Eraser Print」と呼ばれています。
消しゴムはんこ(Eraser Stamp)
・消しゴムはんこ(けしごむはんこ)とは消しゴムをデザインナイフやカッターナイフ、彫刻刀等を用いて印(ハンコ)状にして楽しむハンドクラフトホビーのこと。彫った消しゴムを手に持って紙などの上に捺す(押す)もの。
消しゴム版画(Eraser Print)
・消しゴム版画(けしごむはんが)とは消しゴムを版の材料とする凸版画のこと。彫った消しゴムを版画としてインクをつけて紙を乗せて上から「摺る(刷る)」もの。
(ライター 福住由樹・2018年9月19日配信)