「第1回国際イレイサースタンプ品評会」において金賞に選出された作家さんにインタビューを行い、受賞作品の制作プロセスや制作秘話等、普段あまり語られることのないお話をご紹介する『金賞受賞者の横顔』。今回は月三天さんの登場です。
月三天さん（京都府在住）
～デザインと実用性の融合～
開催委員会（以下●）：
金賞を受賞された感想をお聞かせください。
月三天さん（以下◆）：
まさかお選びいただけるとは思わず嬉しく思っております。
ご投票してくださった皆様、ありがとうございます。
●：
受賞された作品のテーマとしたもの、またはコンセプトとしたものを教えてください。
◆：
テーマ、運命の輪をイメージしてデザインいたしました。
コンセプトとしては、これから先も使っていけるデザインをと思い、時計版を月、その外周には星座がございます。
ですので、こちらのデザインは、真ん中に穴をあけて時計にすることもできます。
●：
アイデア・図案の作成から作品の完成までどのくらい日数を要しましたか？
◆：
大体3日くらいです。
●：
作品の制作で苦心した点を教えてください。
◆：
やはり、デザインのバランスをとることにいつも重点を置いています。
～制作はたった一本のデザインナイフで～
●：
作品の制作で特にこだわった部分、ここに注目してもらいたい！という部分を教えてください。
◆：
こだわった部分は、題名です。
題名をどうしても作品に入れたいと思っていたので思いついてほっとしました。
ギリシャ語で「ミラ イェニスィ」
単語を組み合わせただけですが、ミラ：運命 イェニスィ：誕生という意味です。
●：
今回の作品の制作にはどのような道具を使いましたか？また、普段の制作に使用している道具と、その道具を使用する理由やこだわりがございましたら教えてください。
◆：
一種類一本のデザインナイフです。
たった一本のデザインナイフ、教室の生徒さんが使っているものと同じ一本で色々な表現ができることを知り、ワクワク楽しく消しゴムハンコを作ってもらいたいからです。
●：
あなたの彫り方のタイプを教えてください。（例：置き彫り・手持ち彫り等々）
作品の大きさによって彫り方を使い分けている場合はそれらも教えてください。
◆：
手持ちで彫っています。
しかし、一番重要なことは、どこの位置でデザインのガイドラインが見えるかです。
お忙しいところインタビューに対応していただいた月三天さん、本当にありがとうございました！
（国際イレイサースタンプ品評会開催委員会：2017年7月29日配信）