こたにみほさん連載、色鉛筆でコロリアージュ

jesca

8年前

　消しゴムはんこ作家・こたにみほさんの連載「こたにみほの消しゴムはんこでコロリアージュ」をお届けします。（毎月15日頃更新予定）

みなさんこんにちは静岡県東部で「nakaotome」の屋号で活動していますこたにみほです。

残暑お見舞い申し上げます。
今年の暑さは本当に厳しいですね。
まだまだ暑い日が続きそうとのことですが、
ひとときの気分転換に消しゴムはんこでコロリアージュ、第2回目お付き合いください。

塗り絵で一番手軽で一般的な画材、色鉛筆。
発色が鮮やかな事はもちろんですが、重ね塗りが好きな私は、
なるべく筆圧をかけなくても済む
柔らかめで滑らかな描き心地のものを選ぶようにしています。

夜な夜な「『大人』の塗り絵」を冷えたお酒をちびちび飲みながら楽しむのなら
水滴をうっかり零しても安心なのは油性色鉛筆。（本当の特色は別ですよ！）
飲みながらは出来ませんが、一石二鳥な楽しみ方のできる水彩色鉛筆。
今回は水彩色鉛筆の一番の特性を活かしたものではないのですが
消しゴムで消せるという特性を使いたくて水彩色鉛筆を選んでみました。

子供の頃、塗り絵といえば「はみ出さないで上手く塗る」ことを強いられ（！？）
まずパーツギリギリにアウトラインを描き一周描き終わると中を一色で塗り潰す、
出来上がりを見ると（なんか違う・・・）と幼心にも微妙な出来上がりだった記憶があります。
今思うと塗り絵というよりパズルをやり終わったような達成感でした（＾＾；）
それも子供に向けた塗り方の一つだったわけですが、
せっかくなので改めて塗り方による発色や混色の違いを
ちょっと試してみようと思います。

同じマカロンの陰影も塗り方重ね方で印象が変わって楽しいです。
基本的な塗り方をご紹介していますが、自分の好み、さじ加減、自分の好きな色で
気持ち良く塗り絵を楽しむのが一番だと思います。

今回季節は夏ということで、夏っぽい塗り絵作品消しゴムはんこで作りました。
「夏といえば」で、浮かんだのが80年代の懐かしいアイドルソング
ハイカラなのとか小麦色のやつです。初夏のつもりで作り始めましたが
盛夏晩夏に差し掛かってしまったので夏の思い出っぽいイメージで・・・

人魚の陰影にマスキングをして中に貝殻のハンコを捺してみました。

完成のイメージから、トーンの薄い色を選んで、白い部分は塗らずに残すことを心掛けながら全体をとりあえず塗っています。
全体を塗ってから少しずつ濃い色を塗り重ねています。

赤いクシュクシュしたものはパセリではなくサルスベリの花びら
夏の花も色々ありますが、今回は大好きなサルスベリを。
最後には使いたかった水彩色鉛筆のもう一つの特色
消しゴムで消せるを活かして背景に玉ボケ模様をつけました。

出来上がりです。

今回もお付き合いありがとうございました。
次回は王道な少女ぬりえを楽しみたいと思います（＾＾）
それではまた♪