日本全国に50箇所以上の消しゴムはんこサークルがある中、愛知県名古屋市の「JESCA友の会・名古屋さくらサークル」(うえむらゆみこさん代表)はメンバー登録者数130人以上の日本最大の消しゴムはんこサークルである(2016年5月現在)。
2016年5月15日(日)午後、この日、名古屋駅近くのホテルの会議室に集まったサークルのメンバーは愛知県・岐阜県・三重県からの参加者を中心に22名が参加、笑顔と笑い声が絶えない2時間となった。時にはテレビなどのメディア取材も入る「名古屋さくらサークル」に多くの人が集まる理由は「人と人をつなぐ」独自の取り組みかもしれない。
名古屋さくらサークルはほかのサークルと一味違う点がある。会の約半分の時間をメンバーの自己紹介や近況報告にあてていることだ。それぞれの参加者が立ち上がって1人ずつ短いコメントを発表して、代表のうえむらさんが補足情報を入れたり、時にはメンバーに「突っ込み」を入れたり「いじる」ことで初参加のメンバーや初対面のメンバー同士がうまくサークルに溶け込めるような取り組みがされている。サークルは男性のメンバーも増えつつあり、この日も2人の男性が初参加した。
(初参加のメンバーに消しゴムはんこの作り方をデモンストレーションするサークル代表のうえむらゆみこさん)
3年ほど前からスタートしたサークルに初回から参加しているメンバーの山口美和さんは「サークルの一番の魅力はうえむらゆみこ先生を筆頭に癖の強く愉快な人ばかりなところ」と語った。また、6回目の参加となるメンバーの伊藤名保美さんも「うえむら先生のおしゃべりが楽しくて、消しゴムはんこのいろんな情報を教えてくれるところも魅力」と笑顔で語った。
(各地で消しゴムはんこサークルやレッスンを手掛ける講師・作家も参加)
東海エリアでは「天才少女」とも呼ばれ、最年少メンバーの中学生・きえさんは毎回母親と共に参加。「大人のみなさんと同じ会話はできないけれど、同じ時間を共有しながら消しゴムはんこを作ることが楽しい」と微笑んだ。
「3年前にサークルを立ち上げた際は愛知県で初めてのサークルだったこともありどのような感じになるのかまったくイメージがつかめないままスタートしました。最初は消しゴムはんこの彫り方を伝える役だと思っておりましたがそれは大きく間違っていました」とサークル代表のうえむらゆみこさん。サークル設立時に参加したメンバーは、全員が消しゴムはんこの経験者で、技術の高いメンバー同士の交流と情報交換の場になったという。
その後も未経験者をはじめ、幅広い年代の様々なメンバーが集まり、名古屋さくらサークルは現在の開催スタイルに。「私の人生においてこれほどまでに毎月多くの方と出会うという経験は初めての事です。たくさんのわかり合える仲間がいて日々多くの感動があることを本当に幸せに思っております」とうえむらさんは瞳を輝かせた。名古屋さくらサークルへの参加は下記URLまで。