侮辱罪の厳罰化で嫌がらせ犯が逮捕されやすく

嫌がらせに悩むハンドメイド作家さんに朗報!
侮辱罪の厳罰化で嫌がらせ犯が逮捕されやすくなります

 人気を集めていたり、成功しているハンドメイド作家さんの多くは誹謗中傷などの嫌がらせ、ネット上で侮辱される被害を経験している人が多くいます。

 消しゴムはんこ界でも、ブームが始まった約20年ほど前から今日まで、人気の消しゴムはんこ作家さんの多くが、様々な嫌がらせを繰り返し受け、不快な思いをして体調を崩すなどの被害を受けたり、活動を休止に追い込まれることを繰り返してきました。多くの才能が悪意のある嫌がらせによって失われてきた歴史があります。

 これまで、誹謗中傷や侮辱などの嫌がらせを受けても、警察に名誉棄損罪や侮辱罪で犯人を逮捕してもらうことは困難で、多くは民事訴訟を起こして損害賠償を請求するために、犯人を特定するためにプロバイダーに情報開示手続きを行うなど時間と労力とお金がかかり、多くは泣き寝入りという状況が続いていました。


侮辱罪の厳罰化で逮捕に期待

 そして、令和4年(2022年)7月7日、いよいよ「侮辱罪」の法定刑が厳罰化されました。これまで「拘留(30日未満)または科料(1万円未満)」だった法定刑が「1年以下の懲役もしくは禁固、30万円以下の罰金」へと大幅に改正、公訴時効は1年から3年になりました。拘留・科料という法定刑から、懲役刑の追加が行われたことは重要で、侮辱行為を続ける犯人が逮捕される可能性はこれまでよりも格段に高まったといえます。改正刑法が施行される2022年7月7日以降の悪質な侮辱行為が適用対象になります。


嫌がらせ犯が逮捕されやすくなる

 これからは、ストレスのはけ口や妬みで、軽い気持ちで「ネット中傷」や「嫌がらせ」をした人はどうなるのでしょうか。侮辱罪とみなされることになれば、ある日突然警察官が自宅を訪れ、同居している家族がいれば、どのような嫌がらせ行為を行っていたか知られることになるでしょう。仕事を持つ場合は懲役もしくは禁固刑を受ければ、職場にも知られることになります。両親、夫、妻、子供、職場、友人たちとの関係がどうなるか、逮捕された後にしか誰にも解りません。何もかも失ったとしても、それは自業自得です。


被害を受けたら冷静に証拠保存を

 SNSのダイレクトメール、投稿へのレス、ブログのコメントなどで、不快な書き込みがあった場合、早く消してしまいたいと思うところですが、特に悪質だと感じたものについては消す前に警察に相談しましょう。法務省のホームページでは、2020年に有罪となった侮辱事件に関する事案の概要を明らかにしています。※厳罰化前の判決例です、2022年7月以降は重い刑事罰を受けます。

リンク(外部サイト)
https://www.moj.go.jp/content/001375709.pdf


あなたの大切なものを奪う心無い相手に容赦は無用です

 嫌がらせに苦しんでいる人へ。あなたが被害を警察に相談したことで、嫌がらせをしてきた相手が逮捕され、家庭や職場を失おうと、あなたのせいではありません。あなたの大切なものや時間を奪い、心にダメージを与えてくる者には容赦は無用です。嫌がらせに屈せず、勇気をもって行動しましょう。

text by 消しゴムはんこライブラリー編集部
2022年7月7日配信


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