第7回品評会受賞者インタビュー 【SUNFLOWER ふくだあゆささん】
消しゴムはんこファンの皆様、ごきげんいかがでしょうか。
昨年11月に開催された「第7回国際イレイサースタンプ品評会」において最高金賞ならびに金賞を受賞されました作家の皆様に、受賞の喜びなどをお伺いして皆様にお届けしている「受賞者インタビュー」を今回も実施いたしました。
今回皆様にご紹介するのは、嬉しい初の金賞受賞となりました「SUNFLOWER ふくだあゆささん」のインタビューです。
第7回国際イレイサースタンプ品評会
金賞 SUNFLOWER ふくだあゆささん
― この度は金賞受賞おめでとうございます。はじめに、受賞された感想を教えていただけますか?
SUNFLOWER ふくだあゆささん:
ありがとうございます!自分の作品がInstagramに流れて来たときは、震えるほど嬉しかったです。
― 喜びもひとしお、といったところですね。では早速今回のエントリー作品についてお伺いします。ペンギンと青海波という、これまであまり例のない組み合わせによるデザインですが、この組み合わせにしようと思われた理由を教えていただけますか?
SUNFLOWER ふくだあゆささん:
この作品のタイトルは「特別なあなたと」です。愛の象徴であるペンギンの親子。その「日常の一場面」を切り取って、背景には平安な暮らしが未来永劫続くように、という願いが込められている青海波を組み合わせました。
― なるほど。
SUNFLOWER ふくだあゆささん:
昨年は、大切な人と過ごす日常がどれだけ特別なことであったか実感する一年となりました。「これからの何気ない日々が、大切な人と共に、平穏に幸せに生きていけますように」…そんな願いを込めて作った作品で、伝えたいことや意味を考えてるうちにペンギンと青海波の組み合わせになりました。
― テーマを決めて伝えたいことや意味を考えていて自然発生的にできあがったデザイン…これはとても素晴らしいことですしなかなかできることではないですよね。そして、実際に作品を拝見して青海波が非常に丁寧に彫られているということに気付きました。全体の半分以上を占めていると思われますが、彫り上げるまで相当時間がかかったのではないでしょうか?よろしければどのくらいかかったか教えていただけますか?
SUNFLOWER ふくだあゆささん:
実は、2週間ほどかけて彫っていたものが完成直前に欠けてしまいましたので、締切前に2~3日徹夜して彫り上げました。
― うわぁ…そうだったんですね。完成直前での失敗は精神的ダメージが大きかったと思いますが、その後のリカバリーにもものすごい労力を費やされたんですね。ところで、今回の受賞作品を改めてご覧になって、どのような点が審査投票の際に支持されたとお考えですか?
SUNFLOWER ふくだあゆささん:
一目見て何がデザインされてるのかわかりやすく、インパクトがあったのがよかったのかなと思います。込められた想いなど、何かを感じとっていただけたようであればとても嬉しいです。
― 先ほどお話にも出てきた「伝えたいことや意味を考えているうちに自然発生的にできあがったデザイン」だからこそ、多くの方に受け入れられたのかもしれませんね。ちなみに今回のエントリー作品に限ったことではないのですが、作品を制作するにあたりどのような点を最も大切にして制作に取り組んでいますか?
SUNFLOWER ふくだあゆささん:
自分がいま一番感じていることや伝えたいことを表現するように心がけています。技術的な面では、とにかく丁寧にじっくり彫るようにしています。
― ありがとうございます。今回のエントリー作品にも今おっしゃられた気持ち的な面と技術面のいずれもしっかり反映されているなぁ…と私も感じました。
― 話は変わりまして、第7回品評会から印影への着色・加工が全面的に禁止されましたが、このルール変更はエントリー作品の制作にあたりどの程度影響がありましたか?
SUNFLOWER ふくだあゆささん:
私には特に影響はありませんでした。元々、色を塗ったりするのが苦手だったので。
― なるほど。では、制作にあたり工夫された点はございましたか?
SUNFLOWER ふくだあゆささん:
単色でもインパクトがあって、一目見て何が描かれているのかがわかるデザインにしようと思いました。
― 今おっしゃったことが今回のエントリー作品のすべてを表す、まさにそんな感じですね。ちなみに今回金賞を受賞されたことで、ご自身の中で消しゴムはんこに対する見方や考え方・捉え方に変化はありましたか?
SUNFLOWER ふくだあゆささん:
見方や考え方にとくに変化はありませんが、改めて消しゴムはんこが好きだなぁ…と実感しました。もっともっと上手く彫れるように技術を磨き、知識を蓄え、次の作品に活かせるように努力したいと思います。
― 好きだからこそ続けることができてさらに上を目指すこともできる…とても良い傾向ですね。ということは、今後も品評会へエントリーされると考えてよろしいでしょうか?
SUNFLOWER ふくだあゆささん:
はい、次回もエントリー予定です。自分らしい作品にまた巡り会えるように、準備を進めているところです。
― それは楽しみです。どのような作品が生まれるのか期待が膨らみますね。では最後になりますが、消しゴムはんこ作家としてご自身が目指す姿というのはございますか?
SUNFLOWER ふくだあゆささん:
消しゴムはんこをはじめて今年で3年になります。現在は、主にロゴやお名前はんこなどを制作・販売しております。今後は、芸術作品としての消しゴムはんこも作っていきたいと思っています。地元和歌山で、自分の作品を並べて小さい個展などひらけたらいいなと夢見ています。誰かの目にふれて、少しでも笑顔になってもらえるような優しい作品を作れる作家になりたいです。
― 今回の金賞受賞が大きな飛躍になったのではないかと思いますので、ぜひ夢をかなえていただきたいですね。今後のさらなるご活躍を楽しみにしております。本日はありがとうございました。そして金賞受賞、本当におめでとうございました。
SUNFLOWER ふくだあゆささん:
ありがとうございました。
SUNFLOWER ふくだあゆささんの情報はこちらでチェック!
https://www.instagram.com/ay_stampshop/
第8回国際イレイサースタンプ品評会は2021年12月5日開催!
あなたも金賞を目指してみませんか?
詳しくは「国際イレイサースタンプ品評会」公式サイトをご覧ください
https://www.artcraftfesta.com/contest
(国際イレイサースタンプ品評会開催事務局 / 2021年3月20日配信)