第4回品評会金賞受賞「ばむへいさん」インタビュー 中編
消しゴムはんこファンの皆様、ごきげんいかがですか?
この度、昨年12月9日に開催された「第4回国際イレイサースタンプ品評会」において最高金賞および金賞を受賞された作家の皆様にインタビューを敢行いたしました。作品の制作秘話や独自のテクニック、そして普段の作家活動等について等、普段はお聞きすることができないような内容の濃いお話をたくさんお伺いすることができましたので、詳細を余すことなく皆様にお伝えしたいと思います。
今回は2月5日に公開しました前編に続き「ばむへいさん」のインタビュー中編をお届けします。
前編はこちら
(前編からの続き)
- 続いて作品の制作についてお伺いします。今回のエントリー作品の制作過程において、苦労した点や苦心したことについて教えていただけますか?
ばむへいさん:
時間がなかったことです(苦笑)。そのおかげかわかりませんが、迷いがなく制作に集中することができたので結果的に楽しかったです♪
- 限られた時間の中だったからこそ、迷わず集中できたというのは良いことですね。そして制作の過程も楽しまれたようで、その点も結果として作品に良いカタチで反映されたのかもしれませんね。次に、今回の図案のような細かい部分や細い線を彫るために、普段から心がけていることや何か工夫されていることがありますか?
ばむへいさん:
とにもかくにも図案をしっかり描く事です。くっつける所はしっかりくっつける、細い線で描くのか?太い線で描くのか?ベタなのか抜きなのか?・・・これらがはっきりしていないと彫る時に大変なんです。転写するまでは気が抜けません。
- やはり図案の制作が作品の出来栄えを大きく左右するんですね。それと作品を拝見して印象的だったのが、地図の緯経度線や方位指針から放射状に延びる線など、非常に長い直線を極めてまっすぐに彫ってあることでした。直線をまっすぐに彫るのは非常に難しいと思いますが、これは何か特別な方法や練習を行っているのでしょうか?差し支えなければその方法をぜひ教えていただきたいのですが。
ばむへいさん:
とにかく図案の線をよく見て彫る、これに尽きます。そのためにも先ほどお話したように図案をしっかりと仕上げる必要があるんです。
- なるほど、そういうことだったんですね。
ばむへいさん:
そして一度刃を入れたら刃は動かさないことも大切です。
それともうひとつ、これは参考になるかどうかわかりませんが、デザインカッターを握る際は刃に中指をあてて彫っています。こうすることで「刃がぶれない」と意識することができるので迷いなく彫れます。
- けっこうシビアに突き詰めて制作されているとは思っていましたが、お話を聞くぶんにはまさに「真剣勝負!」といった制作風景を想像してしまいます。そのような緊張した中で長時間に及ぶ制作作業を行う際に、何か気をつけていることはありますか?また、制作途中に休憩することがあると思われますが、その際に気分転換のために行っていること等がありましたら併せて教えていただけますか?
ばむへいさん:
時間を決めて彫っています(毎回1〜2時間程度)。そして、15分単位でキリが良い所で深呼吸と肩をぐるぐる回すようにしています。
- なるほど。
ばむへいさん:
そして、1~2時間集中して彫ったあとは再開しません。
- それはなぜですか?
ばむへいさん:
どうしても集中力は落ちているので、うまく彫れないことが多いんです(笑)。
- 納得です(笑)。
ばむへいさん:
それと、彫る時間帯は家族が寝静まった夜中に作業してました。制作作業中は途中で止められないので、家族がほったらかしにならないようにするためです。夜中に作業が鉄則ですね。
- しっかりご家族にも配慮されているのは素晴らしいですね。
次回「後編」ではばむへいさんの制作スタイルと今後の目標についてお話しいただいています。どうぞご期待ください。
ばむへいさんのより詳しい情報はこちら
Blog:http://ameblo.jp/bamuheichan/
Instagram:http://instagran.com/bamuhei/
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(国際イレイサースタンプ品評会開催委員長 中鉢久夫 / 2019年2月7日配信)