消しゴムはんこの彫りの美しさとデザインを競うコンテストとして、多くの消しゴムはんこ愛好家の注目を集める「国際イレイサースタンプ品評会」。去る2018年12月9日に東京・浅草橋で開催された「浅草橋けしごむはんこヴィレッジ vol.4 with カービングフェスタ」会場にて同時開催となった第4回品評会は盛況のうちに閉幕いたしました。
その熱も冷めやらぬ12月17日に、「やまだ流スタンプアート」の本流として多忙な活動をされている特別審査員の山田泰幸先生のアトリエを会場に、第4回品評会の特別賞選考会が開催されました。
山田泰幸先生は消しゴムはんこ関連の著書を多数持つ北海道在住の消しゴム版画家で、2003年に出版され現在もロングセラーを続けている消しゴムはんこの技法書「四季の消しゴムスタンプ」をきっかけに、それ以降様々な作家による消しゴムはんこ関連書籍が販売され、消しゴムはんこブームの源流を作ったことから「消しゴムはんこの父」とも呼ばれており、第1回の品評会から特別審査員を務めていただいております。
3つの賞を新設
来場者の審査投票によって選ばれる「最高金賞」および「金賞」、そして特別審査員賞の「山田泰幸賞」に加え、今回は特別賞三部門として「企画賞」「技術賞」「デザイン賞」の3つの新しい賞が設定されました。
「企画賞」は図案の根源となるプランニングや完成作品のコンセプトが秀逸な作品に、「技術賞」は繊細な彫りと表現のバランスに秀でている作品に、「デザイン賞」はデザインの独創性に長けている作品に授与されます。なお、特別審査員賞「山田泰幸賞」ならびに新設された各賞については、それぞれ3作品が選考されます。
選考過程と発表スケジュール
過去最多となる42作品のエントリーがあった第4回品評会ですが、甲乙つけがたい素晴らしい出来栄えの作品の中からの選考は困難を極め、すべての受賞作品が決定するまで1時間を優に超える時間を要しました。12月9日に品評会会場で審査投票にご協力いただいた皆様も同じ苦労をされたのではないかと思うにあたり、見直しを行わなければならない点もいくつか見つかりましたので、第5回品評会開催までに対策を行わなければと考えております。
最高金賞、金賞、ならびに各賞の受賞作品の発表は2018年12月23日(日)17時頃より、「消しゴムはんこライブラリー」にてカウントダウン形式で一作品ずつご紹介してまいります。どうぞお楽しみに。
国際イレイサースタンプ品評会 公式サイト
https://www.eraserstamp.net/fair/
(国際イレイサースタンプ品評会開催委員長 中鉢久夫・2018年12月18日配信)