消しゴムはんこ作家・芝岡マチ子さんインタビュー
消しゴムはんこで素敵に輝く、注目の消しゴムはんこ作家さんにインタビュー。
今回は大坂府寝屋川市を拠点に、「消しゴムはんこをもっと沢山の人に知ってもらいたい」という思いで積極的に活動する消しゴムはんこ作家、芝岡マチ子さん(しあまぐこれくしょん)にお話を伺いました。
平成27年の50歳の時に消しゴムはんこを始めた芝岡さん。始める「きっかけ」となったこととは?
ブログを通じて消しゴムはんこという存在を知りました。材料や道具が簡単に揃い、ちょっとした空き時間に手軽に始められることが魅力で、飼い猫をモデルに、育てている多肉植物などを彫ってみようとチャレンジしたことがきっかけです。
屋号の「しあまぐこれくしょん」の由来とは?
消しゴムはんこを始める前に保護猫の里親になり、時雨(しぐれ)と命名しました。しぐれと家族となり毎日の幸せな気持ちを大切に、消しゴムはんこも共に進みたくて、しぐれとまあこ(活動名)の名前を掛け合わせ「しあまぐ」としました。また自分の活動や作品を通じて、皆さんがそれに感じる素敵な気持ちをたくさん集めてみたくて「しあまぐこれくしょん」と名付けました。
消しゴムはんこにはどのような作品・作風・モチーフが多いですか?
猫やお花などのモチーフの作品が多いと思います。好きなものや楽しいと思う気持ち、綺麗と感じた気持ちのままに図案をおこしています。優しくてあたたかな気持ちになれるような作品を目指しています。また、はんこの印影に色鉛筆やインクなどの色を重ねて仕上げていく手法が好きで、それも含めての作品づくりがお気に入りの自分の作品スタイルになってます。
消しゴムはんこづくりで一番こだわっている部分はどこですか?
自分用の見本作品は印影重視で数を彫るため、余白処理が甘かったりしますが、描いた図案の線に出来るだけ忠実に彫ることと、販売用作品は特に最後の工程まで丁寧に作業をすることに注意しています。
刃物やインクはどのような物を使っていますか?
刃物はアートナイフプロ、パワーグリップのカマクラ曲とすみ平、余白サラエなどを使っています。
インクはバーサクラフト、アートニック、クラシック、シャチハタなどです。
~伝えたい思いが届いてきている~
これまで、ネコ市ネコ座、淀屋橋けしごむはんこヴィレッジ、消しゴムはんこバル、ロハスフェスタ万博など、多くのイベントに出展されている芝岡さん。今後はリリマルシェ、グリーンパークの薔薇フェアに参加する予定ということですが、イベントに出展して良かった事などありましたら教えてください?
昨年のイベント「淀屋橋消しゴムはんこヴィレッジ」に北九州市から参加してくださった方とその後ネット上での交流が続き、3月の寝屋川きのこサークルにご夫婦とお姉さん(70歳以上)が3人で体験レッスンに参加してくださることになりました。年齢関係なく、また遠くてもこちらに来ようと心が動く気持ちが本当に嬉しかったです。少しずつですが、自分の伝えたい思いが寝屋川市でも確実に届いてきていることが嬉しいです。
~消しゴムはんこに出会って大きく変わった人生~
講師活動では素敵な出会いもあったそうですね。
はい、先日のカルチャー教室には82歳の方が参加してくださいました。水彩画の教室にも通っているという年齢を感じさせない行動力とチャレンジ精神に感激しました。私が消しゴムはんこを始めた50歳。若い仲間と並んだ時に、あと何年出来るんだろうと正直年齢を気にしていましたがその方に出会ってそんな思いは吹き飛びました。やりたいと思う気持ちや行動力があれば、何歳からであっても始められる。楽しいと思える瞬間が自分の人生を豊かに変えたり、新たな出会いを生み、それがこの先の一生の友になったりもするんだと感じさせられました。
何かを始めることに年齢は関係ないということですね。
消しゴムはんこで出会えた方々には、一人一人それぞれにドラマがあって、私にとってかけがえのない存在になっています。私の人生も消しゴムはんこに出会って50歳から大きく変わりました。年をとれば体力や視力の衰えもありますがそれ以上に楽しいと思う気持ちや、また自分が生み出す作品の可能性は無限大。それをどなたにも、ぜひ体感してほしいと思っています。
寝屋川きのこサークルでは代表講師を務め、2月からはカルチャー教室もスタートし大変お忙しいかと思いますが、消しゴムはんこの活動について、ご家族やお友達からはどのように言われますか?
家族からは、チャンスととらえて出来る限り頑張ってほしい。友人からは、自ら道を切り開いていくバイタリティ溢れる姿に元気が貰え、頑張る姿を見てこちらまでワクワクしてくる。次の展開が楽しみ。とどちらも応援してくださってます。
今後の目標などはありますか?
今の作風をきちんと定めて、シリーズ展開でより深く広げていきたいと思っています。また自分にない分野の開拓、今年は例えば和のテイストを取り入れた作風にもチャレンジしていきます。イベントやminneなどでの販売、また展示会などにも積極的に参加していきたいと思っています。自分の作品を通して消しゴムはんこをやってみたい、やってみて楽しいと思う気持ちをたくさん共有できるように、講師活動も合わせて頑張っていきたいと思います。
芝岡マチ子さんプロフィール
近畿エリアを拠点に活動する消しゴムはんこ作家。「しあまぐこれくしょん」の屋号で猫のオリジナルキャラクター・動物や植物・景色など、好きな気持ちをラフ画で表現し、そこから図案に起こして制作するなど、ほっこり温かくなるような作品づくりを目指し活動している。JESCA友の会・寝屋川きのこサークル代表講師。2月からは枚方市でのカルチャー教室も開催している。
◆リンク
https://ameblo.jp/shiamagu/
https://www.instagram.com/shiamagu/
◆枚方教室(リビングカルチャー倶楽部)
https://living-cul.com/course/search/lecturer/0031000000yZhPDAA0/
(消しゴムはんこライブラリー編集部 / 2018年2月16日配信)