まつむらまきのこさん【金賞受賞者インタビュー】

　消しゴムはんこの「彫りの技術力」と「デザイン力」を競う業界初の本格的なコンテスト【国際イレイサースタンプ品評会】。2017年12月10日に開催された『第2回国際イレイサースタンプ品評会』は第1回を大きく上回る33作品のエントリーがあり、HAROKELLOGG ひろせはなこさんの作品が最高金賞に、接戦を制した9作品が金賞に選出されました。

　そこで、今回も最高金賞ならびに金賞を受賞された作家さんへのインタビューを行い、受賞時の気持ちや作品に込めた想いやテーマ、そして作品制作に使用しているツールや制作方法などをお伺いしました。

　シリーズでお届けする、はんこ村かわら版番外編【金賞受賞者インタビュー】。今回は、まつむらまきのこさんの登場です。

まつむらまきのこさん

～デザインテーマは「クリスマス」と「海」～

金賞を受賞された感想をお聞かせください。

まつむらまきのこさん：
第１回目は自信もなく参加する事を辞めてしまったのですが、今回はやるだけやってみようと出品いたしました。金賞をいただけたと知らせていただいた時は手がワナワナしました。
本当に嬉しかったです！
皆さまが投票してくださった１票１票にありがとうの気持ちがいっぱいです。
本当にありがとうございました！

受賞された作品のテーマとしたもの、またはコンセプトとしたものを教えてください。

まつむらまきのこさん：
季節がクリスマス近くでもあったので、私の大好きな海の中で表現してみようと想いました。
壮大な世界、可能性がいっぱいな海の中
その中ではどんなクリスマスの夜を過ごしているんだろう･･･
外の世界ほどは賑やかではないけれど
しんしんと静かで暖かいクリスマス。
そんな想いで描きました

アイデア・図案の作成から作品の完成までどのくらい日数を要しましたか？

まつむらまきのこさん：
図案の作成と言うかヒラメキが降りてくるまでに結構日にちがかかりました(笑)
おりてきてからは１日で描きました。
彫るのは４～５日少しずつ彫りました。

～浮き上がる「海の空を飛ぶクジラ」～

作品の制作で苦心した点を教えてください。

まつむらまきのこさん：
彫りの正確さを持ちながら、柔らかいイメージで彫りたかったのと、余白が結構多いのでその部分も深く彫りなだらかにし、絵を浮き上がらせるように彫るのにかなり時間を要し苦労しました。

作品の制作で特にこだわった部分、ここに注目してもらいたい！という部分を教えてください。

まつむらまきのこさん：
クジラが海の空を飛んでいるように見えていたら幸せでございます！

今回の作品の制作にはどのような道具を使いましたか？
また、普段の制作に使用している道具と、その道具を使用する理由やこだわりがございましたら教えてください。

まつむらまきのこさん：
いつも使っている物を使用しました。
・彫りの部分
✤オルファアートナイフプロ
(先が鋭角で細い文字も彫りやすい)
✤NTカッタープロシリーズ
(オルファと同じく鋭角で更にオルファに比べ刃が薄いので時と場合によって使い分ける)
・余白
✤彫刻刀 丸刀(大まかな余白取り)
✤印曲刀(丸刀の跡をならす)
✤かまくら曲型 3mm(さらになだらかに)

あなたの彫り方のタイプを教えてください。（例：置き彫り・手持ち彫り等々）
作品の大きさによって彫り方を使い分けている場合はそれらも教えてください。

まつむらまきのこさん：
手に持てる範囲なら手持ちで手前から奥に彫り進めます。今回のハガキサイズも結局手持ちで彫りました(笑)

　ご多忙のところインタビューにご協力いただきましたまつむらまきのこさん、本当にありがとうございました。

「あなたも最高金賞を目指してみませんか？」
彫りの美しさとデザインを競う本格的なコンテスト
【第3回国際イレイサースタンプ品評会】
2018年6月17日開催！どうぞお楽しみに！！

http://www.eraserstamp.net/fair/

（国際イレイサースタンプ品評会開催委員会　／　2018年4月2日配信）