新製品「デリカータ」を黒い紙に捺してみた
海外で先行発売され、日本発売が待たれていた株式会社ツキネコのスタンプインク「デリカータ」。消しゴムはんこファンの間でも、いま話題を集めています。
こちらの記事では、コピー用紙に捺してその豪奢なきらめきがわかりましたが、今回は黒色の紙に「デリカータ」と「カラーパレット トレジャー」のゴールドを捺して、そのきらめきを比較検証します。
それでは、黒い厚紙に消しゴムはんこを使って「デリカータ」ゴールデングリッツのインクを捺してみます。
下地が濃色なのにゴールドがとてもはっきり発色しています。これは紙の色が透過していない=ベタがとてもきれいに捺せるということになりますね。
光を強めて撮影してみました。キラキラ感はコピー用紙に捺した時と同様に、とても華やかに出ています。背景が濃色の方が発色・きらめきともにはっきり感じられます。
続いて、「カラーパレット トレジャー」のゴールドを使ってみます。
とても落ち着いた印象のゴールドですね。背景色が濃色だとより一層シックな発色という印象です。真鍮製品に「古美」という仕上げがありますが、それに非常に近い色調です。
光を強めてもそれほどキラキラした印象はなく、金属的な輝きという感じですね。
では、それぞれの画像を並べて比較してみましょう。
コピー紙に捺した時と発色やきらめき感はほぼ変わらないですね。「デリカータ」のメタリックなキラキラ感に対し、カラーパレットは金属的な輝きが強く出ている感じです。
さて、番外編として「デリカータ」のシルバリーシマーと「アートニック トレジャー」のシルバーを黒い紙に捺してきらめき感と発色を比較してみましたのでご覧ください。
上:「デリカータ」シルバリーシマー
下:「カラーパレット トレジャー」シルバー
左:「デリカータ」シルバリーシマー
右:「カラーパレット トレジャー」シルバー
この画像を見て「あれ?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。「デリカータ」の方がカラーパレットのシルバーより明るい色調だろうという自分の予想は完全に外れました。
「デリカータ」は落ち着いた色あいで、貴金属の銀に近い色調という表現が当てはまると思います。ゴールデングリッツ同様、光を当ててみるとキラキラ感がはっきり出ます。
対して「トレジャー」のシルバーはいわゆる白銀色で、金属的な色調の非常に明るいシルバーです。光を強く当ててもキラキラ感はあまり感じられませんが、黒い紙の下地に捺してこれほどまでに発色が良いというのは特筆すべき点だと思います。
使い方はアイデア次第
「デリカータ」は、「キラキラ美しいメタリックカラーで、クッキリ鮮明な発色」のキャッチコピーどおりのスタンプインクでした。水性のややこってりした質感のインクはとても扱いやすく、広い用途で活躍するのではないかと思います。
同時に、アートニック系のインクの素晴らしさも再認識することができました。発色が良く取り扱いも容易でサイズ・カラーのバリエーションも豊富ですし、消しゴムはんこファンだけではなくあらゆるジャンルのクリエイターが長きに渡って愛用しているのも納得できます。
スタンプインクの使用方法にルールはありません。作品の制作過程における自由な発想が新しいインクの使い方を発見する場合もありますし、新製品が作品制作に新しい閃きを与えることもあるでしょう。「デリカータ」の登場で、皆さんのスタンプライフに新しいスタイルをもたらすことを期待するとともに、この特集がほんの少しでも皆さんの作品制作の参考になれば幸いです。
ツキネコスタンプインク「デリカータ」はES-SELECTIONで全カラー絶賛発売中!
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(ライター 今福大文・2017年9月11日配信)