藤嶋みやびさん『金賞受賞者の横顔』

 「第1回国際イレイサースタンプ品評会」において金賞に選出された作家さんにインタビューを行い、受賞作品の制作プロセスや制作秘話等、普段あまり語られることのないお話をご紹介する『金賞受賞者の横顔』。今回は藤嶋みやびさんの登場です。


藤嶋みやびさん(山口県在住)

~目に見えない大切なものを見える形に~

開催委員会(以下●):
金賞を受賞された感想をお聞かせください。

藤嶋みやびさん(以下◆):
本当に本当に光栄です。ありがとうございます。 感謝の気持ちでいっぱいです。
投票してくださった皆さま、ありがとうございます。他にも、作品を見てくださった方、またご関係者の皆さま、本当にありがとうございます。
とてもとっても、嬉しいです。今後の活動の糧となります。これからも頑張ります。

●:
受賞された作品のテーマとしたもの、またはコンセプトとしたものを教えてください。

◆:
テーマは、「時間」です。コンセプトは、時間は目に見えないですが、とても大切なものなので、それを目に見える形にしているのが砂時計だと思います。
今、とても充実した毎日を過ごしているのですが、それでも、気がつかないうちに、あっという間に過ぎ去っていく時間を表現しました。

●:
アイデア・図案の作成から作品の完成までどのくらい日数を要しましたか?

◆:
時間をテーマにすることはすぐに決まったのですが、図案やアイディアがなかなか決まりませんでした。
1ヶ月くらいかかりました。決まってからは、制作期間は5日くらいです。

●:
作品の制作で苦心した点を教えてください。

◆:
奥行きを利用して遊びたかったので、そのアイディアを考えることに最後まで苦心しました。
彫る作業の時は、こだわりでもあるのですが、深く彫ろうとして、向こうが透けて見えるほど薄く彫り進めていたので、力加減に苦労しました。
ですが、いろいろとチャレンジできて、彫っていて、とても楽しかったです。

~最薄部分はなんと約2mm!~

●:
作品の制作で特にこだわった部分、ここに注目してもらいたい!という部分を教えてください。

◆:
砂時計の中身を表現したかったので、とても深く掘りました。一番深いところは、残りが2mmくらいの薄さまで掘りました。
その深さを見ていただきたいです。また、砂をレジンで固めて砂時計に動きをつけたところもポイントです。
スタンプとして捺すだけではなく、リビングなどに飾っておける彫刻を目指しました。自分でも、ワクワクしながら彫りました。

●:
今回の作品の制作にはどのような道具を使いましたか?また、普段の制作に使用している道具と、その道具を使用する理由やこだわりがございましたら教えてください。

◆:
消しゴム/ほるナビ、カッター/オルファ アートナイフプロ、彫刻刀/丸刀の小、砂の部分はデコ用の玉、砂を固定させるためにレジンを使用
90%はオルファさんのアートナイフプロで掘ります。余白を平らにする時に彫刻刀を使用します。

●:
あなたの彫り方のタイプを教えてください。(例:置き彫り・手持ち彫り等々)
作品の大きさによって彫り方を使い分けている場合はそれらも教えてください。

◆:
彫り方は、大きさや形に関係なく、手持ち彫りです。


 お忙しいところインタビューに対応していただいた藤嶋みやびさん、本当にありがとうございました!

http://miyabiland.com/
http://keshigomu-hanko.com/archives/category/regular/fujishima_miyabi


(国際イレイサースタンプ品評会開催委員会:2017年7月26日配信)

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