テレビ出演でブレイク、うえむらゆみこさんインタビュー前編
いまイレイサースタンプ界で最も活躍している女性クリエイターにクローズアップするシリーズ「トップクリエイターズ・インタビュー2016」。2015年・2016年と最前線で活躍する3人の女性作家の素顔に迫ります。第5回目は人気サークルを手掛け、テレビ出演でも大ブレイクしたイレイサースタンプ作家のうえむらゆみこさん(POCO A POCO)のインタビュー<前編>をお届けします。
東海・関東エリアで大活躍
★2015年はイレイサースタンプ界で最も忙しかった作家さんのおひとりだと思いますが、昨年を振りかえって、活動の中で印象にのこっている出来事は何ですか?
うえむらゆみこさん: 2015年の活動の中で嬉しかったことは本当に多くの方がサークルに参加してくれたことです。毎月30人から50人の方がサークルに参加してくれました。名古屋さくらサークルや、アトリエで開催している安城すみれサークル、また昨年は3回講師を担当させていただいた東京さくらサークルなど本当に多くの方と一緒にはんこを彫りました。サークルの醍醐味でもありますが、みんなで一緒に集まっておしゃべりしながらはんこを彫るというのが本当に楽しかったです。また、2015年は名古屋さくらサークルや安城すみれサークルへ県外から参加してくれる方もみえました。消しゴムはんこをやっていなかったら皆さんと出会うことはできなかったと思います。毎月たくさんの出会いがあり感激の連続の1年でした。
テレビ出演で大ブレイク、番組YouTubeでも
★2015年4月に放送された中京テレビ「オードリーさん、ぜひ会って欲しい人がいるんです」に出演したことで、さらに注目度が高まったうえむらさん。番組YouTubeでも公開されたことで全国からも注目を集めました。テレビの反響は大きかったですか?
うえむらゆみこさん: 想像していた以上にテレビの反響が大きく本当に驚きました。放送終了直後からたくさんの問い合わせが殺到し4月~5月はその返答に追われ本当に嬉しい忙しさでした。オーダーや講師依頼が増えたことはもちろんですがイベントの出展依頼が多くきたことに本当に驚きました。また今でも「テレビ見たよ」と言っていただけることが多くて嬉しいです。そして何と言っても、私がいつも図案を描いているカフェの常連さん達にずっと「絵描き」だと思われていたのですがテレビ出演してからは「消しゴムはんこ作家」というものを理解してもらえるようになりました。今までどれだけ説明してもわかってもらえなかったのですが最近は説明しなくてもスムーズに理解してもらえます。
★うえむらさんが出演した番組のYouTube
https://youtu.be/ESMNtRQBFZ8
作家の憧れ、自宅アトリエで教室
★自宅の一室をアトリエにして教室やサークルを手掛けていますが、自宅アトリエで教室を開くことは、クリエイターの憧れでもありますよね。ご家族の理解や協力もあるのではないかと思いますが、いつ頃からアトリエを開くと決めていたのですか?
うえむらゆみこさん: 最初はアトリエというよりは自分だけの制作の作業場所として使っていました。「消しゴムはんこを教えてほしい」と言われるようになったときには本当に驚きました。まさかこの場所でレッスンをするとは予想もしていなかったです。当初は大きなテーブルに椅子が1脚だけでした。椅子は自分用の1脚しかなかったのですがレッスンをするようになってから少しずつ増やし現在は6脚になりました。レッスンの回数が増えてきたので2013年に正式にアトリエという名称にしました。家族には引っ越しの際に「一部屋を制作場所として使わせてほしい」と懇願しました。最初は反対されましたがアトリエ(自分専用の制作部屋)がほしいというのは小さいころからの夢だったので時間をかけて何とか説得しました。今では家族も喜んで見守ってくれています。
アイデアを紹介する連載も大好評に
★「消しゴムはんこライブラリー」では連載「うえむらゆみこのEraser Stamp in Scrapbooking」でイレイサースタンプをスクラップブッキングに活用する様々なアイデアを紹介されていますが、原稿を書くときや、作品の図案デザインを描くときは、アトリエを飛び出して、カフェなどで書くことも多いそうですね。
うえむらゆみこさん: 毎日のほとんどの時間をアトリエで過ごしています。もちろん、図案や原稿を書くのは大好きなのですがアトリエに一日中いると行き詰まってしまう事もあります。そんな時に環境を変えてカフェなどに行くといいアイデアが思い浮かぶことが多いです。作家さんはみんな同じだと思いますが「消しゴムはんこは図案が命」なんですよね。図案が描けなければ先に進みません。毎日デザインが浮かぶわけもなく描ける時と描けない時の波があります。その波はいつどのようにやってくるのかはわかりません。ただ確かにわかっていることは気分が沈んでいたり後ろ向きな気持ちの時には絶対に図案は描けないと思うのです。そのためにも描けない時にこそちょっとお洒落なカフェなどに環境をかえてまずモチベーションをあげるところから作品作りは始まると思います。カフェの常連さんと他愛もないおしゃべりをすることもいい気分転換となり突然新しいアイデアを思いついたりすることもよくあります。
★うえむらゆみこのEraser Stamp in Scrapbooking
――インタビュー後半では3人のお子さんを育てながらメンバー100人以上の消しゴムはんこサークルを手掛けるうえむらさんの時間術を紹介します。
うえむらゆみこ: 東海エリアを拠点に、関東エリアでも活動するイレイサースタンプ作家、JESCA公認講師。愛知県安城市に自宅アトリエ「POCO A POCO」を構える。イレイサースタンプにスクラップブッキングを取り入れたスタイルで地元愛知県内のほか東京でもレッスンを多数開催、代表を務める消しゴムはんこサークル「JESCA友の会・名古屋さくらサークル」には100人以上のメンバーを抱え、人気を集めている。
http://keshigomu-hanko.com/jp/profile/000-079
http://www.pocoapo.net/
http://ameblo.jp/masa1109yumi/
http://www.facebook.com/atelierpocoapoco
★うえむらさんが2015年に受けたネットインタビューも公開中
http://hint-view.com/?p=631