あとむさん連載「あとむの消しはん -イロトリドリ-」第2回
消しゴムはんこ作家・あとむさんの連載「あとむの消しはん -イロトリドリ-」をお届けします。
みなさまこんにちは。神奈川県平塚市で消しゴムはんこ作家として活動中のあとむです。
いつも連載「あとむの消しはん -イロトリドリ-」をご覧いただきありがとうございます。
先月より始まったこちらの連載ですが、あとむの代表作「花鶏 -アトリ-」シリーズの作品が出来るまでということで、今回第2回目の内容は「図案づくり」から進めていきたいと思います。
「花鶏」作品は読んで字のごとく「花」と「鳥」を一つの作品の中に閉じこめた作品ですが、これまで作ってきた作品の中の花も鳥も、実在しているようでしていない、実在していないようで実在しているような、そんなものばかりを入れてきました。
この連載でも若干その傾向にありますが、やはりどこかで見たような花や鳥を盛り込んだ作品作りをしていきたいと思ってます。
まず図案作りですが、皆さんは紙に描いて作ってますか?それともパソコンやタブレットなどを用いたデジタル制作ですか?
私は後者で、ほとんどの作品の図案はデジタルで制作しています。
作家活動を始めた当初の図案作りは全てAdobeのIllustratorというアプリケーションを使って作成してきました。
パソコンの前に座り、マウスを握り点と点を結んで形を起こしていく作業なんですが、下書きなど一切なしで作ってきました。
ただやはり下書き無しの図案作りにはそれなりの時間を要するので、最近ではIllustratorから離れ、iPad ProとApple Pencilに持ち替えて図案作りをしています。
今回の図案もiPad Proで描いてみましたよ。
使用したアプリはProcreateというアプリを使っています。
消しゴムはんこ界でこちらのアプリを使ってらっしゃる方かなり増えましたね。
初回のみ有料ですが、値段の割にはかなり優れたアプリだと思います。
仕上がりのイメージをしながらまずは鳥を2羽ほど描き込んでみました。
雀?鳩?
自分でもよくわかりません(笑)
続いて花のパーツのラフを入れてみました。
これは完全に「ダリア」を意識して描いてます。
先ほどの鳥を組み合わせて重なる部分をカットするとこんな感じになります。
花に葉っぱを加えてみます。
また少し印象が変わりましたね。
余白部分が少しさみしかったので、飾りとして大小のリングを重ねて追加してみました。
完全ラフ画ですが、全体としての仕上がりイメージは完成です。
花鶏は多色推し作品ですので、このラフ画を元に線を整えながら実際のパーツに分けつつ色分けをしていくんですが、図案を完成させるには、もう少しかかるので今回はここまで。
次回の更新では、別のアプリを使用したパーツ分け~図案完成までをお届けします。お楽しみに!
最後までご覧いただきありがとうございました!
(消しゴムはんこライブラリー編集部・2019年6月1日配信)