第4回品評会金賞受賞「MIZUHOさん」インタビュー 後編

 消しゴムはんこファンの皆様、ごきげんいかがですか?

 この度、昨年12月9日に開催された「第4回国際イレイサースタンプ品評会」において最高金賞および金賞を受賞された作家の皆様にインタビューを敢行いたしました。作品の制作秘話や独自のテクニック、そして普段の作家活動等について等、普段はお聞きすることができないような内容の濃いお話をたくさんお伺いすることができましたので、詳細を余すことなく皆様にお伝えしたいと思います。

 今回は3月13日に公開しました前編に続き「MIZUHOさん」のインタビュー後編をお届けします。


前編はこちら


(前編からの続き)

- 次に今回のエントリー作品についてお伺いします。デザインのアイデアと図案の作成から作品の完成まで、どのくらいの日数がかかりましたか?

MIZUHOさん:
 実はエントリー作品の完成に至るまで、はがきサイズを3枚彫りました。

- えぇ~?はがきサイズを3枚、ですか?

MIZUHOさん:
 はい。はじめはクリスマスのもくさん。でも「もくリンピック」が思い浮かんだら彫らずにはいられなくなり…2枚目。そして、彫り終わって、もうもくさんは彫りたくない!この細かさ。と思ったら、なんとパラリンピックが入ってないことに気付き、もう1枚。
 どのくらいかかったのかわからなくなりましたが、最後の1枚を10日くらいで仕上げたと思います。

- いやぁ・・・驚きました。途方もない苦労を重ねた末に生まれた作品だったんですね。ところで、デザイン画の消しゴムへの転写はどのような方法で行いましたか?

MIZUHOさん:
 トレースしました。除光液転写は私の技術ではリスクが高いため、大物でやりません。トレースでもうまく転写する私の秘策があるので・・・。

- その秘策とはどのような?

MIZUHOさん:
 みんなやってるのかもしれませんが、プラスチックのヘラです。これは、便利だなぁと思います。

- なるほど!広範囲をムラなく転写するには最適なアイテムですね。では、このプラスチックのヘラ以外に今回制作に使用したアイテムを教えていただけますか?

MIZUHOさん:
 やっぱりハガキサイズで彫るのには回転台。これは必需品です。あとは、アイメイク用のブラシ。細かいところのごみをお掃除します。

- アイメイク用のブラシ、ですか!たしかに細かい部分の彫りカスを取り除くのに便利ですね。これは男性の消しゴムはんこ作家ではなかなか思いつかない、女性作家ならではの鋭い着眼点ですね。続きまして、今回作品に使用した消しゴムの銘柄を教えていただけますか?併せまして、普段作品を制作する際に使用する消しゴムと、その消しゴムを使用する理由も教えていただけますか?

MIZUHOさん:
 ほるナビのハードです。細かいものを彫るときはハードを使います。

- ありがとうございます。では次に、ご自身の基本となる、または良く行っている消しゴムはんこの彫り方を教えていただけますか?

MIZUHOさん:
 基本は置き引き彫りだと思います。

- ありがとうございます。ちなみに今回の作品の印影に使用したインクと、印面の着色に使用したインクを教えてください。

MIZUHOさん:
 今は廃版のツキネコさんのクラシックです。細かい線にはとても綺麗に捺せるので。廃版がとても残念です。

- ありがとうございます。すでに販売終了となったクラシックシリーズは、現在は「バーサファインクレア」が後継シリーズとして販売されていますが、おしゃれな缶のパッケージで販売されていたクラシックシリーズは今でも根強い人気がありますね。では続きまして、現在の消しゴムはんこ作家・ハンドメイド作家としての現在の活動についてお伺いしたいのですがよろしいでしょうか?

MIZUHOさん:
 はい。現在は主に東京都内のハンドメイドイベント出展と、月に一度、誰でも楽しめる「消しゴムはんこを楽しむ会」を開催しています。初心者や、消しゴムはんこを知らない方に広めるのが目的です。もっと沢山の方に知って頂きたいですね。「不器用だから」といった理由で立ち止まってる方に沢山参加して頂けるように頑張っています。

- ありがとうございます。併せまして、作家活動などを発信されているSNSアカウントをお持ちでしたら教えていただけますか?

MIZUHOさん:

 はい。インスタグラムとフェイスブックを利用しています。URLはこちらです。
 Instagram:https://www.instagram.com/handmademizuho/
 Facebook:https://www.facebook.com/handmademizuho/

- ありがとうございます。では最後に、イベント出展等も含めた今後の活動予定と、作家として目指すところや目標となることを教えてください。

MIZUHOさん:
 沢山の方に消しゴムはんこを知ってもらい、身近に楽しんで頂きたい。消しゴムはんこの活用は幅広く奥深い。その楽しさを広めていこう!!をモットーに活動していきたいと思います。

- 今後のご活躍を期待しております。この度の金賞受賞、本当におめでとうございます。本日はありがとうございました。

MIZUHOさん:
 ありがとうございました。


MIZUHOさんのより詳しい情報はこちら
Instagram:https://www.instagram.com/handmademizuho/
Facebook:https://www.facebook.com/handmademizuho/


消しゴムはんこの彫りの美しさとデザインを競うコンテスト「国際イレイサースタンプ品評会」
6月2日開催の第5回品評会で最高金賞に輝くのは果たして誰なのか?
どうぞご期待ください!

https://www.artcraftfesta.com/contest


(国際イレイサースタンプ品評会開催委員長 中鉢久夫 / 2019年3月16日配信)

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